【08】<事例2>高速道路補修事業(3)映像CIMの活用目的

(3-1)映像CIMの活用目的

①日常での映像管理による道路交通や生活通路への工事現場による渋滞発生や交通事故などの未然防止
本工事は、片側交互交通規制時が多く、交通規制による交通障害を日々映像による検証をして、現状に対応したガードマンの配置や規制の案内方法等、工事管理を行う。 
交通保安要員の片側交互交通規制方法及び、工事用車輌の規制内への進入及び規制外への退出時の誘導と規制内での工事用車輌の誘導・作業員の安全確保及び通行車輌に対して注意喚起状況を記録する。

②日常の映像利用による齟齬の無いコミュニケーションにより、手戻りが少ない無駄のない作業の徹底による低炭素など環境負荷の低減
前日に撮影された映像を、毎朝の現場の打ち合わせなどコミュニケーションに活用し、日々の施工の進め方や安全の徹底など、誤解や思い込みの無い職場づくりを行い、非効率や不具合作業を低減させ、施工の効率化に繋げます。 
施工の効率とともに資機材計画など最適投資や、現場内でレスペーパー化や、作業時間の厳守など、建設作業のCO2発生など環境負荷の低減に努めていく。
定期的に行う現場作業員への安全教育には、その都度映像を持ってコミュニケーションを進め、具体的なリスクの理解とその対応についての共通認識をもつことで現場の安全意識や行動を徹底させる。
現場の映像を本社の安全責任者と品質証明員が、日常的に確認することで、現場の担当者以外の視点で、現場の安全、品質への対応修正などについて現場へのコミュニケーションの活性化により多面的管理の徹底により安全性の向上と高い品質向上を図る。

③工事全般の品質管理など施工の妥当性の証明
定点カメラと移動カメラを活用して工事全般に限られた立会いや検査を、補う上で映像およびサーモグラフ画像などにより施工品質や材料品質を確認し、日常的な品質管理を実施する。 
撮影した映像は、映像CIMのデータベースで収録することで、容易に時系列や工種別に、その記録を閲覧できるように情報の共有性を高め、今後の施工技術に活用できるように知財化する。


(3-1)映像活用効果

本工事では、ネットワーク映像以外に、ドライブレコーダーやサーモカメラなど幅広い映像を活用しており、映像にて受発注者間のコミュニケーションを良くしたことが、工事における無駄や手戻りを少なくした点と、現場においては映像にて見られていることで、それなりに緊張感を持ったこと点が、工事完了に伴う工事得点において高得点を獲得できたとの理解もある。


2018年05月01日