【18】淡路島・駒ヶ根市交流会 <今後の展開への期待>

今後の展開への期待

本事業の実施は、淡路島での交流人口の拡大による活性化を目的に、交流会の開催や人的交流によるコラボレーション商品の開発を行ってきた。

ここでは、本事業実施による効果を踏まえて、今後の展開に対する課題や方策を提言するものである。

 

【交流会の継続開催】
二回の交流会開催は、試食や販売などを目的にしたが、実際は形式にとらわれずお互いの日常生活の延長として人間関係を優先した意味は大きい。

特に、壇上での日常活動としての高齢者の踊りやダンスは、演者にとっては日頃の成果の披露の場となり、観客にとっても演者になり易い雰囲気になっていたため、双方が本当に無理なく楽しむことができる演出を実現していたと言える。

その結果、会場全体に試食販売などでも売り手と買い手のコミュニケーションが盛んに行われ、双方の食や文化の理解促進が図れたのは言うまでもない。

本交流会の運営方法を、淡路方式として、駒ケ根市との関係をより深めるとともに、他の地域にも展開してビジネス機会の拡大に繋げていくことを期待したい。


【交流会の効果に関する講演会開催】
淡路島と駒ケ根市の交流会では、双方の地域の人たちの交流を通じて、より深い人の繋がりとなって、両地域の知恵の結集でコラボレーション商品が開発され、双方の物品や販売購入実績を高めたと考える。

今後、この良好な関係を、広く認知されていくにも情報発信の手続きは必要であり、積極的に地域内でのシンポジウムや講演会などによって、交流会への意義を伝えていくことが必要になる。


【共通ロゴの活用】
淡路島と駒ケ根市と地勢的にも環境的にも異なる地域が、共通の目的を達成していく上で、地域同士の仲間意識の形成、外部地域からの地域連携の実態を認識させるうえで、説明しやすいシンボルサインの設定が必要になる。

本事業では、1900年の歴史時間を共有している地域であることを訴えるために、其々の地域の歴史始点にある日本武尊と伊弉諾神をモチーフとした共通ロゴを制作している。

今後共通ロゴの活用ルールなどを決めて、広域のブランド化を進めていくことは重要になると考える。


【地域共通商品(コラボレーション商品)の販売展開】
交流会を通じて淡路島駒ケ根の両地域の人材交流により、コラボレーション商品として、ごま塩かりんとう、黒ごま塩、かぼちゃスープ、酢素麺などがテスト製造・販売を実現した。

これらの、コラボレーション商品を淡路島・駒ヶ根市での展開することで、コラボレーションによる商品開発の可能性を検証する必要がある。
また、上記以外のコラボレーション商品の開発を推進することで、ブランドづくりを展開すべきと考えている。


 

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2013年12月24日